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蓮花寺 (茨木市) : ウィキペディア日本語版
蓮花寺 (茨木市)[れんげじ]

蓮花寺(れんげじ)は、大阪府茨木市にある高野山真言宗寺院
== 歴史 ==

縁起によると奈良時代天平元年(729年)正月、行基がこの地の池に毎夜霊光を発するのを見て、霊地であることを知り伽藍を作ったという。
応仁年間(1467~69年)の兵火で堂宇ことごとく焼失。寛永年間(1624~43年)に憎祐照が再建をはかり、弟子の快慶が享保5年(1720年)に完成する。
安永6年(1777年) 瑞光山正東院奥之坊」の銘のある鐘には寺宝に小野篁大般若経と図師尊有筆の涅槃像があると記されているが、今は共にない〔天坊幸彦 「三島郡の史跡と名勝」 (1961)(大阪府学務部編『大阪府史蹟名勝天然記念物』 三島郡(1974)に収録  )〕。
この鐘は太平洋戦争時の金属供出で戻らず、昭和55年(1980年)に梵鐘寄進に伴い、鐘楼門を新築。本堂は平成元年(1989年)新築。
本尊薬師如来は秘仏〔久保義明 「心のふるさと茨木」 (2006)〕。
流出した尊有筆の「涅槃図」は現在、長寿院(東京都台東区)が所蔵し、台東区指定有形文化財に登録されている。
延宝4(1676)年の修理時の墨書銘に、この涅槃図元弘元年(1331年)助法橋尊有の筆になること、天文5年(1536年)に三宅国村等の勧進により修理が施されたことが記されており、三宅氏が蓮花寺を庇護していたことを物語っている〔古谷優子 「新修 茨木市史 第9巻」 (2008)〕。
また、十一面観音中山寺の本尊像と類似しており、大門寺一切経奥書にも蓮花寺と中山寺の名か見られ、当時の北摂における寺院ネットワークの存在をうかがわせる〔藤岡 穣 「新修 茨木市史 第9巻」 (2008)〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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